スール・オーディション

 読了。終りのクロニクルとか、ぶ厚いうえに細かい描写の作品と比べると楽でいいわー。それでいて十分に楽しめましたし。しかしあれですな、後からキャラ追加するの禁止ー!とか思ったり。でも、これでやっぱり2年生ズが卒業するまで続きそうだと思える要素が増えたということで、ちょっと作品の勢いが無くなった感があるものの新刊を楽しみにしているのは間違いない訳で、続く可能性が増えるってのはうれしいですかね。

 今回、由乃さんがメインかと思いきや、大きな変化ではありますけどあくまで下準備という感じで、主軸は主要サブキャラの大精算と同時に現薔薇様卒業後のキャラクタ補充という下準備な印象でした。一括で片付けた感がちょっと残念かなぁと。笙子さん参戦の話は非常に良かったのですが、笙子さんが入学してからこの日を迎えるまでの二人の行動や思いってのにページを用意して欲しかったかと。まぁ、そこまで優遇できるほど主要なキャラクタでもないということなのでしょうか・・・。真美さんところなんて報告だけですよ・・・orz
 ま、そこは「マリみて」のメインが薔薇の館ということを考えれば仕方の無いことやもしれませぬ。
 そして、もうちょっと出番が多いかと思っていた1年生ズですが、可南子はリタイヤで瞳子は殆ど出番なし。イイシーンがあったのは乃梨子だけ、と。白薔薇姉妹が一番びいきではありますが、でもやっぱりドリル分が足りないのですよ。ま、瞳子の性格ですと自分から売り込みにってのは考えにくいかと思いますので自然な流れでありますし、由乃さんのスール問題がメインだと思っていたので、出番は少ないと思っていましたけどそれでもちょっとショボーン。しかし、先に延ばされれば延ばされる程、どういう結論を向かえるのかが気になってきます。