NW-E507

NW-E507

 買ってきちゃった。まぁ、来週の金曜がナス支給日なので。本当は、ラジオチューナーのついていないNW-E407のオーシャンブルーにしようと思っていたのですが、物が無かったので上位機種を。チューナーは要らないし、色も上記の色より薄めの青なのでちと迷いましたが、現物は店頭の見本よりも濃くて欲しかった色に近かくて気に入りました。
 さて、購入前に気になっていたSonicStageとの連携ですが、私としましてはあまり気にならなさそうです。プレイリストなんて使わないし、今日1G分入れるのには時間がかかりましたが、では今後そのデータをクリアして入れなおすかと言えばそんなことは絶対にしないですから。
 というわけで、いくつか事前に聞いていたSonicStageの「ちょっとそれってどうよ?」ってポイントが二つほどありましたので、それについて感想を述べたいと思います。


【ポイント1:転送速度が遅い】
 いきなりSonicStageじゃなくてプレーヤーのUSBがVer.1.1だからといわれている要素ですね。はい。でも多分一番気になるポイントだと思いますので。
 さて、このポイントを考えるには私がNW-507をどういうやり方で運用するつもりかという事を明らかにしておく必要があるかと思います。
 まず、新しくCDを買ってきたらMP3に変換し、その際自動的に曲リストであるマイライブラリに登録されます。で、NW-E507に登録済みの中から「もういいや」ってのを削除して容量を確保し、作成した新しいファイルを登録します。
 これは、新しい楽曲を入手した場合に限らず、何かNW-E507側に登録しておきたいなと思ったら、同様の事を行います。つまり、部分的に入れ替えをしても、全とっかえはしない、というのが前提としてあります。
 そんな感じのやり方で使用することになりますので、転送速度がiTunesと比較して遅かったとしても一度に転送するデータ量はアルバム1枚程度で、その程度のデータをNW-507に移すのにかかる時間なんて1分程度しかかからない(ただでさえ昨今のCDは演奏時間が大分少ないですし)わけで、差が出るとしてもたかが知れてます。よって、方々で言われている転送速度については問題ないだろうと思っています。
 また、それなりの量を転送するにしても、追加処理中にマイライブラリを検索してさらに追加という形で作業もできるので、無理にまとめて登録しようとするよりも、リストを眺めつつ「これ」ってのがあったら転送指示を出してくのが良いかと思われます。これは次のポイントにもつながってきます。

【ポイント2:データ量が表示されない】
 正直、これはデータ管理ソフトとしては致命的な欠点という気がします。表示されるのは、任意の曲のプロパティを開く以外に存在しません。
 したがって、データを転送させる際に、選択した曲がNW-E507等移動先の残容量に対して大きいのか小さいのかがわかり辛い仕様となっています。
 ですが、これもまとめて転送しようとするから困るのであって、アルバム単位で放り込む分には問題ないかと。というのも転送時のSonicStageでは、受け側の容量残が表示されていて、しかも転送中のデータも含めて容量が残っているかどうかがわかるようになっています。
 前項のような使い方以外をするつもりが無い私には、容量の残高さえ表示されていれば問題ないので、やはりこの項目もあまり気にならないですね。

 とりあえず事前に聞いていた重要ポイントはこのくらい。あ〜、再生速度が速いとかいうのがありましたが、「通常より短時間で聴けるなんてちょっとお得」と思い込むことにしましたw
 一応、実際にSonicStageで再生させた場合との比較をやってみたら物凄い事になっていましたが、腹を立てるというよりは爆笑してました。
 しかし、これって本当に直せないんですかね?プログラム上のどっかの数値をちょっと弄るだけで解消されそうな事のような気がするのですが、そんなカンタンなものではありませんか?それとも、こんな所にミスがあったなんて恥ずかしすぎて認めたくないという面子の問題なのでしょうか?まぁ、NW-E507単体で聴いている分には全然気にならないからいいんですが。

 次は、SonicStageを使っていたちょっと気になったポイント。

 【ネットワーク上のファイルを一括して「マイライブラリ」に登録できない】
 私は、音楽データを通常使用しているノートPCとは別に、LANで接続してある別PCに一部保存しているのですが、このネットワーク上のデータが、SonicStageからは登録できません。
 通常SonicStageに音楽データを登録するには、

  1. ドラッグ&ドロップ
  2. 「ファイル」→「ファイルの取り込み」→「検索して取り込み」
  3. 「ファイル」→「ファイルの取り込み」→「指定して取り込み」

という3通りがあります。
 1項目目は、可能ではありますが、フォルダの階層を下に辿ることをしないので、例えば「音楽」というフォルダに一括して保存してあっても、アルバムやアーティスト単位で「音楽」の下に分類保存している場合、そのアルバム・アーティスト単位のフォルダは見に行きませんので、「音楽」というフォルダに保存されている音楽データだけしか登録できません。音楽というフォルダにファイルが無ければ「データが無い」などとほざいてくれちゃいます。
 2項目目の「検索」は、ネットワークを指定できなくて、不可能です。3項目目は、ネットワーク上のドライブも指定できますが、ファイル単位でしか指定できないので、1曲ごともしくは、同一ファイル内にある数個のファイルしか、1回で登録できません。
 という状況で面倒な作業をしようかと思ったのですが、Windowsの「検索」を利用して「*.mp3」で全MP3ファイルを検索し、検索結果をドラッグ&ドロップすることで登録できました。2千曲近かったのでネットワーク経由ということもあって随分と時間がかかりましたが。

【転送先のファイル(グループ)指定の解除ができない】
 転送時、転送先のデバイスに登録してある曲のリストが表示されます。これを指定することで、通常アルバム単位で登録するとそのアルバムが1グループとして認識されるのですが、それを複数登録することができます。もちろん、別途任意にフォルダ(グループ)を作成することもできます。
 で、指定をしていれば指定したグループの下位に登録されるのですが、このグループやファイルを一度したあと、では別のグループとして転送したい場合は解除する必要があるのですが、これが、ただ空白部分等をクリックしただけでは絶対に解除されませんでした。細かいような点ですが、これが結構頭にくるわけで・・・。
 で、最初は「表示」メニューから「最新の情報に更新」を行っていたのですが、通常のエクスプローラー同様Ctrを押しながらクリックで解除できました。

【データ転送画面が左右並列表示】
 ファイルやアルバムなどのデータが横長なのですから、普通上下に並べるもんじゃないかね。当然変更不可。

【mp3作成時の保存の仕方が】
 今まで私は「RealOne Player」を使ってmp3ファイルを作成していました。これも曲情報を取得できるので。ただ、無料で使用できるのは96kbpsまででした。
 それに対してSonicStageのVer.3.1では、SonicStage上で使用できる範囲のビットレートであれば作成できるようになっているみたいです。ということで、SonicStageを使用して128で作成することにしたのですが、この時の保存先があくまで指定したフォルダでしか無いのです。前述の「RealOne Player」では、アーティスト名で自動的にフォルダを生成して保存してくれましたので、分類も必然的にアーティスト単位でやってきましたので、今後SonicStageを使用するのであれば、保存する際にいちいち毎回保存先を設定しなおした上で、新しいアーティストのCDを買ってきたのであれば、その際に新規フォルダを作成した上で保存先の指定を行わなくてはなりません。
 糞面倒です。CD情報でアーティスト名もちゃんと取得してるのにね。


 まぁ、愚痴は大体こんなところでしょうか。iTunesについては、インストールして、ちょっとだけ使ったりもしてはいますが、iPodを持っていませんので連携など評価の高い部分は全くわかっていませんので、語る資格がありません。なので、比較もできません。
 が、ブラウズについては私の好みではありませんでした。この点はSonicStageのアルファベット毎の分類が、機能が少ない分スッキリしていてとっつきやすかったです。目玉怖いしw

 まぁ、とりあえずSonicStageが使いづらいというのは理解できました。上で書いた不都合な部分ってのは、iTunesでは全く出てこない不都合なはずなので。でも、まぁ仕方ないやね。iPodよりもNW-E507の方が欲しかったのだから。
 つか、ぶっちゃけ日ごろバッテリの駆動時間の短さに、PCにしろ携帯オーディオプレーヤーにしろ携帯電話にしろ、非常に不満に感じていたので、50時間駆動というだけでも欲しいと思ってしまったのですよ。
 なんで、SonicStageの多少の悪さは気にしない。というか、上記のように自分の使い方では大した欠点にはならないので、とりあえず一安心。あと心配するべきは、タイマーの発動だけか。というか、ボタン類が壊れやすいって話も多いので気をつけないと。