「終りのクロニクル5下」ほか

 先週末買って、少しずつ読み進めていたのですが、昨晩寝つけなかったので残り半分を一気に読みました。読み終えたのが朝4:30でした。そのまま出社しますたーw
 この作者の前シリーズである「都市シリーズ」から一冊選んで読んだのですが、今の終クロと比べるといまヒトツ引き込む力に欠けるというか、終クロがあまりに面白すぎるというのが正直なところ。普段なら寝付けないからとは言っても1時間も読んでいれば大抵眠くなるものなのですが、今回はむしろ冴えてくる始末。芝居がかったというか大仰なと言うべきか、登場人物の言い回しが非常にカッコよくってテンションあがるんですよね。
 一区切りがついたものの新しく出てきた要素もあり、それが今後どうなるのか非常に楽しみです。

 主要な話の間に短編的な話が入る事に文句を言うつもりも無いし、今回の話がつまらないとも思いません。むしろ、黄薔薇姉妹(仮)の話なんかは、キャラクタを紹介する意味では非常に良かったと思います。でも、祐巳の妹問題を語る前に入れなきゃならない話なのかというと正直疑問。これまでの話もずっとそう。こうなってくると先送りしているという感じがして仕方ない。
 ただ、基本的に時系列が正しく並ぶように話を書いているようですから、先送りの理由が祐巳の妹問題が解決するタイミングがそういう時期、例えば「次期薔薇様の信任投票に関連しないと書けない」とかの理由があるのかも知れませんね。
 まぁ、別に読むのを止める理由にはならないので今後も新刊を楽しみにすることにします。つまるところ「まだかよっ!うがぁぁぁっ!!」と焦れて焦れて仕方ないという事で。

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

狂乱家族日記壱さつめ (ファミ通文庫)

 しばらく前に、複数の出版社の賞を同時に受賞したとかいう、なんとも出来レース臭い(栞まで用意してあるし)話題づくりで目に付いて、狂乱家族日記のニャン娘が可愛かったのでそんなに言うならどんなもんかとりあえず読んでやろうじゃネェかと手に取った日日日(と書いてあきらだそうです。晶ってことですかそうですか)氏の小説二冊。
 あらすじで考えると「ありきたり」と言ってしまえるかと思いますが、文章に直接、電波が混じってるので読んでいて面白いです。でも、自分の評価ハードルは低いのであまり当てにはならないかも。後はキャラクタの名前の当て字・読ませ方・韻の踏み方が特徴といえば特徴。・・・読みづらいだけだけど。