ARIA

 うっかり、『AQUA』1・2巻と『ARIA』の3巻を買って来てしまい、途中から読むのは非常にイヤだからってことで読むに読めないおあずけ状態を打開するべく、『ARIA』の1、2巻を買ってきました。
 昼に起きたんで買ってきたのは夕方なのですが、どっぷりと作品世界に浸ってました。そりゃぁもうズブズブと。なんといいますか、キャラクタが可愛いってのも確かなのですが、彼女達が紹介してくれるネオ・ベネツィアが素敵で魅力的で、その世界観を楽しむ作品なのだなぁと。
 自然の描写もステキなのですが、街並みや運河といった建造物の描写にたまらない魅力を感じます。高台から街並みを見下ろしたり、狭い水路からメインの運河へと抜けたときの水面からの開放的な眺めだとか、(主として)直線で描かれる建築物の美しさとその建築物に圧迫されるような存在感を感じる狭い路地の風景、そして何よりコマやページの四隅から中央へ向かう過剰なくらい遠近感を感じさせるパースの切り方が広角好きな自分の好みにばっちりかみ合ったのであります。
 といった感じで『ARIA』の舞台である『AQUA』と『ネオ・ベネツィア』を紹介してくれる彼女達は読者にとってはまさしく「ウンディーネ」なのですね。

 そして、見開きの前後に入る「はずかしいセリフ」が、さらに印象に深みを与えてくれますし、これについては逆だとも言えます。ただのセリフではなくて、それまでの物語の流れとそのセリフが心から自然に紡ぎ出される切っ掛けとなる美しい風景描写が、少し芝居がかったセリフに重みを与えてくれます。

 基本的に海外に行くのは怖い自分ですが、ベネツィアだけは行ってみたいッス。この作品に出会う前から思ってはいましたが、より強いものになりました。

 あー、あと北欧にオーロラを見に行ってみたいかも。

Aqua 1 (BLADE COMICS)

Aqua 1 (BLADE COMICS)

 
Aqua 2 (BLADE COMICS)

Aqua 2 (BLADE COMICS)

 
ARIA (1) (BLADE COMICS)

ARIA (1) (BLADE COMICS)

 
ARIA 2 (BLADE COMICS)

ARIA 2 (BLADE COMICS)

 
ARIA 3 (BLADE COMICS)

ARIA 3 (BLADE COMICS)